2017年1月17日火曜日

細胞の分子生物学 22章 多細胞生物における発生 第1~3節


担当:栗本
参加者:7名

<概要>
第1節:動物の発生の基本機構は全て同じであり、進化上関連が深い。多細胞生物に特有のタンパク質には膜貫通分子と遺伝子調節タンパクがあり、また、分化するよりはるか前に位置による決定を受ける。細胞間の違いを作り出す代表的な戦略は2つあるが、いずれも非対称性が存在していることが前提である。
第2節:線虫では1つの前駆細胞が分裂するパターンはどの個体でも同じであり、子孫細胞の運命は系譜図の位置から予測することができる。線虫は細胞間相互作用のパターンの再現性が非常に高いためである。
第3節:ショウジョウバエは構造は線虫より複雑でヒトの体の構造と明らかな共通性を示すが、発生が多核細胞となるところから始まる。主要な4つの遺伝子が規則正しく、段階的に相互作用しながら限られた領域で発現することで制御される。

<議題>
対称性を持つことのメリットとデメリット

*対称じゃない生物
  カニ(シオマネキ)
  ヒラメ、カレイ
  巻貝


植物は回転対称
動物は左右対称 が多い?(ミミズとかは例外?)

デフォルトは対称で進化するにつれて非対称のものが出てきたのでは?
→系統樹で対称と非対称の境界がみられればいい


*対称性のメリット
  対称は簡単(設計図が1つで良い)
  → 内臓が対称じゃないのは限られたスペースに効率よく臓器を詰めたいから。
  安定性がある


<まとめ>
 議題からは少しずれた話になっていったような気がするが、様々な生物が対称であるかは面白い議論だった。基本的に対称性であることにメリットがあるが、進化の過程で何らかの要因によって非対称な生物が出てきたと考えられる。

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