2016年1月13日水曜日

[火曜討論会2016] Nature Podcast(2015/7/16) Brain drain

担当:佐藤
参加者:8名

論文要約:
外傷性脳損傷(IBT)は慢性外傷性脳症やアルツハイマー病の環境リスク要因として最もよく知られ、疾患の特徴はリン酸化タウタンパク質の蓄積を主病変とするタウオパチーである。今回我々はTBI後の疾患の早期ドライバーとなるシス型リン酸化タウを発見し、対応する治療法を提案する。
http://www.nature.com/nature/journal/v523/n7561/full/nature14658.html

議論点:脳への衝撃に関して定量的な基準を定めることはできるか

知りたいこと「Aの量の衝撃でBの量のシス型リン酸化タウが増える」
これがわかれば定量化できそう。

Aの量の測り方:
 ・TBIを発症するのに必要な衝撃を基準にする
 ・外部で原因となったエネルギー量を用いる
 ・経験歴の長さを用いる
 ・頭の加速度を測定する
   ⇒ヘルメットやヘッドバンドに加速度計を取り付ける
   ⇒頭の内部にだけ影響のあるような衝撃を測れない?
 ・脳内部の血流を測る
   ⇒侵襲型で大変そう
 ・頭蓋骨の骨伝導とかから図る方法
 Aについてはなんとか図れそう

Bの量の測り方:
 ・PET
   ⇒大掛かりな機械が必要で気軽には測れない
 どのタイミングで測るかなど、大変

まとめ:
脳への衝撃はなんとかして図れそうであるので、問題なのはシス型リン酸化タウの測定
スポーツ選手など、TBIのリスクがある人などを対象に研究が行われたりしないだろうか
命に関わる疾患なので「あなたの脳への衝撃は危険域にありますよ」というような診断が出せるような枠組みができたら良さそう

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