2016年1月21日木曜日

[火曜討論会2015] ​大学生物の教科書 第二章 ダイナミックな細胞膜(B4 平田)

担当 : 平田
参加者 : 10名

<概要>

  • 細胞膜の大部分は通常リン脂質でその疎水・親水性領域の特性より二重層を構成している。細胞膜にはタンパク質が含まれており、様々な機能に関わる。また細胞膜は絶えず作成・変換・融合・破壊が繰り返されていることより章題では"ダイナミック"という表現がなされた。
  • 1つの細胞が別の細胞に特異的に結合する"細胞認識"、2つの細胞間の結合を強化する"細胞接着"の2つの働きにも細胞表面のタンパク質が関与。
  • 細胞内外への物質のやりとりについて、外部エネルギーを必要としない"受動輸送"、外部エネルギーにより駆動する"能動輸送"がある。また高分子については細胞膜からちぎれて出たり入ったりしてやりとりを行う。
  • 細胞は他にもエネルギー変換や情報処理などの機能も備えている。



<議題>

 能動輸送をがんばるとどうなるか?

◯ "能動輸送"とはなにか?
 ・濃度勾配に逆らって物質を運び濃度勾配に差がある状態を保つもの
 ・エネルギーが必要な輸送
 ・濃度差がほぼない時の輸送

◯ "がんばる"とはどういうことか?
 ・運ぶ対象の物質をガンガン運ぶ(多量に高速に)ということ

◯ 身体への影響は"どうなるか?"
 ・毒物の排出がはやくなるのではないか
 ・膜電位の変化に影響し神経の情報伝達が速くなるのではないか
 ・一度に大きな電位が発生することにより感覚の感度があがるのではないか
 ・物質の吸収率があがるのではないか
 ・濃度を上げることができることにより細胞内への貯蓄が可能になり
  細胞の小型化につながるのではないか
 ・大きなエネルギーが必要になってしまうのではないか

◯まとめ
能動輸送の働きについての理解がないと発展しにくい議題であったが、細胞レベルでの性質の変化が身体全体に与える影響は大きなものになりそうであることが考えられた。



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