2015年6月3日水曜日

Nature Podcast(2014/11/20) Good for the guts

担当:池野
参加者:9名

Nature Podcast(2014/11/20) Good for the guts
http://www.nature.com/nature/podcast/index-2014-11-20.html

概要:

腸内に住むウイルスの役割についてはまだあまり知られていない。腸内細菌が少ないマウスにマウスノロウイルスを感染させると腸内環境や免疫機能が回復することから、ウイルスが共生細菌と同じような働きをする能力を有していることがわかった。

論題:
腸内細菌と共生することのメリット・デメリット

●無菌マウスは寿命が長いというデータが存在する
⇒共生は寿命を短くする?

●無菌マウスについて
・盲腸が大きい
・主な死因:腸の寿命(腸は寿命が最も短い)
⇒腸の寿命はその生物の寿命に大きく影響する

・SPFマウス(有益な菌のみ保有)は1年ほどで死ぬ個体が出始める
⇒死因は?

●無菌の場合
・最終的には無菌のほうが寿命が長い
・無菌だと食に制限がかかる
・そもそも、腸は共生に適している
・あまり共生をしていない生物の腸はどうなっているのだろうか?

●ウイルスの少ない地域の人の腸とそのほかの人の腸との対比でわかることはないだろうか?
・いまのところ腸内細菌データベースは存在していない
⇒データ収集が大変だから?
・ヒトは共生前提で生きているため、共生のメリット・デメリットについて考える場合は共生状態と非共生状態どちらの場合も最適化して実験する必要がある

●便移植
・便移植は腸内環境を変えるのにかなり有効である
・そのうち、腸内環境を自在に変更できるようになるかもしれない

まとめ:
非共生のほうが共生よりも勝る点はあるが(腸の寿命など)、現在の地球環境で総合的に見ると結果的に共生しているほうが有利であるといえる。今後対比的な実験が行われることで、共生のメリット・デメリットが明らかになるかもしれない。

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