2013年6月25日火曜日

HMGセミナー 第10章: モデル生物、比較ゲノム学、進化 (2)

担当: 田高
参加者: 14名
教科書: ヒトの分子遺伝学

節の概要:
<8.3節> 哺乳類(脊椎動物)のゲノム進化

議論点:
教科書中では性決定要因として環境的要因・遺伝的要因の2つが挙げられていたが、それぞれの特徴にはどのようなものがあるか。

・高等生物: 遺伝的要因、下等生物: 環境的要因の様なイメージ

・種による性決定要因の一例
 ・は虫類: 温度 (←ほ乳類には無理では?)
 ・魚類: 群れの中での相対的大きさなどいろいろ
 ・ミジンコ・アブラムシ: 饑餓など環境の悪化の直前に雄をつくる(生み分け)
  →補食される側は環境的要因?

・下等生物だと雄・雌の違いがあまり無いから状況により変化するのでは?
 ・ほ乳類では性転換が起こるとするなら乳腺を作るetc等は無理?
 ・定性的には?

・性転換にかかる時間はどうか?
 ・セブラフィッシュでは半年くらい

・高等・下等というより集団の大きさ・個体の安定性が効くのでは?

・進化的な制約は無いのか? (倍数性etc.)

・雄へテロ・雌ヘテロではどちらが有利か?

その他の議論点:
<全ゲノム重複・ゲノム再編成>
・全ゲノム重複のあいだ、生物はどうやって生きていたか
・全ゲノム重複と表現型の変化について
・全ゲノム重複においてどんな遺伝子が消滅を免れるのか。それはなぜか
・植物では全ゲノム重複が盛んに起きているがそれはなぜか
・哺乳類のなかで多倍体は存在しないのか
・哺乳類などでゲノム再編成が起こるきっかけにはどのようなものがあるか

<染色体>
・「Y染色体の遺伝子欠失に呼応してX染色体の不活性化が促進された」とあるがそれはなぜか
・表現型とゲノムの違いが生物分類に与える影響について
・インドキョンはなぜ染色体融合が起きたのか
・染色体が消えることによる種の絶滅の可能性について(中国種のインドキョン)
・PAR1領域は雄性減数分裂時に必ず交差が起こる部位であるが、その必然性について

<性決定機構>
・メダカ等同じ種類の生物の中でも異なる性決定機構をもつような生物がいるがそのメリットについて

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